そうなのである。わたしはいま、生まれてはじめてアジア人女性という記号を一身に背負うている。で、髪がのびまくったので最近は高い位置でひとつに結っているのだが、こないだでかいピアス(垂れ下がるやつ)を探している自分に気づき、アジア人女性のステレオタイプを強化しようとしている自分にポストコロニアル的アカデミア自我が待ったをかけたのであった。外国人として抽象的、匿名的記号に還元されることによって個人神話という絶え間ない差異化への欲望地獄から自由になるというのは皮肉なものだが、最終的な解放に至るにはまだまだ時間がかかりそうである。そんなわけでOh, me so horny, me-me so hormyと思わず口ずさむ秋の宵であった。