お金貯めて三日泊まるのが夏休み
週刊誌読んでやって来れば数珠繋ぎ
冷めたスープ放り投げるように飲まされて
二段ベッドでもあたいの夏休み
Summer Vacation  あたいのために
Summer Vacation  夏 翻れ

—中島みゆき「あたいの夏休み」

2011年4月21日木曜日

Pasta Salad

いつも写真を撮るのを忘れてしまうのでこの写真はネット上のものなのだけど、Orange Beachに行ってから、Pasta Saladにはまっている。

一緒にいった友人のひとりがベジタリアンで、よくいろいろサラダレシピを教えてくれるのだけど、今回は小腹が空いた時にちょこちょこ食べられるようにこれを大量に作ってくれた。とても手軽だし、腹持ちもいいし、野菜も炭水化物も適度にとれるし、なにせ夏向きでおいしいので覚え書き。

分量はとにかく「適当」である。好みのショートパスタ(写真のフジッリが基本のようだけど、この間は家にあったコンキリエ(貝のかたちのやつ)で作ったし、今日はマカロニしかなかったからそれで作ったけどどっちもおいしかった)を大目に塩をいれたたっぷりのお湯でゆでる。わたしは一人暮らしなので100グラム強くらい。これで3日くらいもってしまう。

お湯を湧かしている間にドレッシングを作る。これもほんとに適当。こちらはバルサミコが日本よりやすいのでバルサミコを大さじ3くらいに普通のお酢(すし酢みたいなののほうがわたしは好み)を大さじ1くらい、そこにおろしにんにく(ひとかけ)、さとう(小1)、塩(小1)、好みのハーブ、あとはわたしは昆布茶などをいれて、よく混ぜる。混ざったらオリーブオイルを大1くらい加えて、さらに混ぜる。

この辺でだいたいお湯がわくので、パスタを投入。あとは10分くらいだから、このあいだに野菜を切る。トマト(大きいものなら1個分をダイスに、ミニトマトなら1パックを半分に切る)、ズッキーニ(またはきゅうり、これもダイスに)、黄色いパプリカ(1個を色紙切り)、セロリ(1、2茎を皮を剥いてスライス)、それからグリーンオニオン(日本なら分葱みたいなねぎ、細切り)にあとはミックスナッツ(形が残るくらい粗めに刻む)。これを切ったはしからドレッシングのボウルに加えていく。ミックスナッツがなかったらアーモンドだけでもいいし、でもとにかくこのナッツをいれることでおいしさが増す気がする。オリーブを輪切りにして入れてもおいしそうだけど、バルサミコベースでないドレッシングのほうがあうかもしれない。ドライトマトのみじんぎりもよさそう。友人のレシピではブロッコリーが入っていた。

あとは茹だったパスタをよくお湯を切って加えて、全体を混ぜて好みの味に調節してゆくだけ。友人のレシピではフェタチーズを加えてたけど、うちにはフェタがないのでパルミジャーノを加えたり、あとは低カロリーのマヨネーズを少しだけ最後に絡めたり。乳製品を少し加えるとまとまりがいい。作ったその日より、冷蔵庫で一晩寝かせた方が味が馴染んでおいしい。

お湯をわかしてから出来上がるまで、15分強。忙しい大学院生にはもってこいの栄養バランスのとれたお食事です。今日はペーパーに追われてまったく家を出なかったので、パスタサラダとハマス(セロリと人参につけて食べる)がごはん。ベジタリアンではまったくなくて、相変わらずCane'sというルイジアナ発のフライドチキン(ただし中身はササミ。でもまったく低カロリーではなくて、大量のフレンチフライにさらに揚げパンまでついてくる)やらFive Guys(これも南部発のハンバーガーチェーン。とにかく お い し い)やら食べているのだけど、せめて動かない日くらいは健康食でね。しかしながらそれにしてもわたしの知っているアメリカ人はほぼ全員料理がうまい。わたしより全然うまい。Geekな彼はコックになる修行をしていたらしく、アメリカで食べた中で一番完璧なミディアムレアのステーキ(最初はフライパンを使うのだけど、最後にオーブンに入れるのがコツらしい)やら、shrimp and scallop scampiのカッペリーニ添えやらを作ってくれた。しかも同時にベジタリアンの彼にはvegetable medleyを作っていた。「アメリカ人は料理の感覚がおかしい」というcultural stereotypeは完全に崩れ去った。

※追記※
素敵女子H(Double Dateの項目を参照)は実は相当な美食家で、プロ級に料理がうまい。先日彼女が新しいパスタサラダのレシピを教えてくれて、それがとてもおいしかったので、覚え書き的にレシピを書いておきます。

[Zucchini Pasta Salad]
☆好みのショートパスタ 1カップ
☆ズッキーニ 2本
☆slivered almond 1/2カップ(日本でこういう形状のアーモンドをあまり見たことがないのだけど、なければ普通のアーモンドを粗みじんにしたもの、あるいはスライスアーモンドでもOK。ただしslivered almondは湿りにくくてこういうパスタには向いている)
☆エクストラヴァージンオリーブオイル 大2 (もとレシピは大5なのだけど、わたしはあまり油が多くないほうが好きなので大幅に減らしている)
☆果実酢 大3(もとレシピはレモン果汁ひとつ分なのだけど、わたしはあまり酸っぱすぎるのが得意ではないので、すし酢や果実酢を合せている)
☆フェタチーズ、シュレッデッドパルメザンなど、好みのチーズ あわせて大4くらい

①ズッキーニは縦2等分してスライサーでとにかく薄くスライス(つまり半月のスライス、こちらではcarpaccio styleと言うそうな)。塩小さじ1を加えて混ぜ合わせ、そのままざるなどに載せて20分放置。かなり水分が出てくるが、自然に水が切れる程度で、絞らなくても可(わたしはごく軽く絞っている)。
②パスタを茹でる。くどいようだが、お塩はたっぷり(お湯が軽く塩味になるくらい)。茹であがったらざるにあげて少しオリーブオイルを絡めておく。
③アーモンドをフライパンでから煎りする。すこし色づくまで。スライスの場合はこげやすいので注意。
④オイルと酢をよく泡立て器で混ぜ合わせる。
⑤ズッキーニ、アーモンド、チーズを合わせる。
⑥パスタを投入。塩こしょうでややきっちりめに味付け(サラダの場合はオイル系ドレッシング冷やすと少し味が薄く感じられるので、ややきっちりめの味付けが基本)。④のドレッシングを合わせて、よく冷やす。