お金貯めて三日泊まるのが夏休み
週刊誌読んでやって来れば数珠繋ぎ
冷めたスープ放り投げるように飲まされて
二段ベッドでもあたいの夏休み
Summer Vacation  あたいのために
Summer Vacation  夏 翻れ

—中島みゆき「あたいの夏休み」

2011年7月21日木曜日

Los Angeles, CA (2)

Baton Rougeにいる間もそれなりに消費欲の炎は絶やすことがなかったのだけれど、結局のところ何を着てみたところで、PJが覚えた数少ない日本語である必殺の「ビジンダネー」でわたしを甘やかしてくれる上、「おっ、ちょっと違うね」という微妙なニュアンスの通じない土地柄(とりあえず脚と胸をだしていたら、オー、すごいホットね!みたいな記号的な世界なのだ)なのでいくらこじゃれたところで虚しいだけ、東京にいた時のように最新のトレンドを追うように毎シーズン服を買う、などということは全くしていなかったのだが、さすがLAである、みごとにわたしの消費欲望にガンガンと油を注いでくれるではないか。

友人の住むSanta MonicaというのはLAのダウンタウンから車で20分くらいのところ(LAというのは不思議な街で、どこでもだいたいお互いから車で20分)なのだけれど、おしゃれデパートBloomingdalesを擁するこの街はビーチだけでなくお買い物にも最適な場所である。Third Street Promnadeという通りには日本の女の子も大好きなkidsonをはじめ、100近いお店が軒を連ねていて、かわいらしいカフェやレストラン、それにご覧のようなストリートパフォーマー達が鎬を削るのを横目に、カリフォルニアの太陽とヤシの木の木陰のもと、お散歩気分で好きなだけ消費欲望を満足させられる。

しかもカリフォルニアというのはおしゃれキッズたちにとっては奇跡の気候なのだ。日本にいる時に雑誌でみて、いったいいつこんなカッコすんだよ、とつっこみを入れていた、「短パンにuggのブーツ」「Tシャツにレザージャケット」「ノースリーブにブーツイン」みたいな組み合わせを容易に可能にするのが、日差しは強いのだが湿気はなく、木陰は肌寒いという天気で、万年湿度90%気温35℃により短パンとTシャツ以外不可のルイジアナとは天と地の差である(いや、ルイジアナの天気は大好きなのだが)。友人のお勧めショップVINCEで白いドルマンスリーブのTシャツを買って(驚くべきことに$100近いトップスを買ったのはアメリカに来て初めてだった)、よし、これで店員になめられないぞ、と意気込んで翌日向かったのはLAから車で1時間半、Palm SpringsにあるDesert Hills Premium Outletsである。

Desert Hillsとはよくいったもので、このアウトレットはまさに砂漠の丘の上にある。実は意外なことにアウトレットには国内外を問わずそれまで行ったことがなく、アメリカに来てからは特にブランド品に対する興味が皆目なくなってしまったので(大学ではブランドバックを持っている女子はひとりも見たことがない。服もある意味制服のように多くのソロリティ女子は短パンTシャツなのだが、その分車やサングラスなどで差別化をはかっているようだ)、アウトレットに行くといっても、家族へのお土産(そうなのだ、わたしには好みのうるさい女家族が三人もいるのだ)を買おうかな、というくらいの気持ちだったのだが、このアウトレットはほんとにすごかった。母君の大好きなmarniに始まり、PradaやGucci、FurlaやBarney's New York、それにアメリカのアウトレット中どこに入っているといっても過言ではないCoachなど、上から下までなんだこりゃという品揃えである(もちろんどの店舗も広い)。しかもアウトレットの気安さ、店員さんもどこの店でも、あらーこれなんかいいんじゃない、というテンションで、通常店でならいちいち頼まないと触らせてももらえない品々をドンキホーテなみの気軽さで出してくるので試着もしほうだいである。中でもCoachとBCBGの投げ売り加減はこちらが食傷するほどで、正直ブランドものの不法投棄所にやってきたような気分になり、ああ人間よ、人間よ、と思わなくもなかったが、とりあえずBCBGではジャケットを買い、レジに行ったら値引きされた値段からさらに値引きされて$50もしなかった。友人によればDesert Hillsは比較的新しいアウトレットで、同じくLA近郊のCamarilloというところのアウトレットより狙い目とのこと。LAにお越しの際、女子の皆さんは万障お繰り合わせの上おでかけください。