カリフォルニアロール(というかこちらのロールの8割)はごはんが外にくる、通称「裏巻き」である。寿司を導入しようとした当初、アメリカ人が海苔が黒々しているのに抵抗感をしめしたので、それじゃあ飯で巻けばよくない?と考案されたのがこの巻き方の発祥だとかなんとか。ともあれこれ、いったいどうやって巻いてるんだ?巻きすにごはんつかないの?と思ってたら、なんとラップを活用するのだな。まず普通に海苔を巻きすに置いて、その上にごはんを敷き詰め、その上からラップをかぶせたら海苔をひょいと持ち上げて裏返す。すると下から、巻きす→ラップ→ごはん→海苔の順番になる。で、海苔の上に具材(カリフォルニアロールの基本はカニカマ+アボカド+キュウリ+サーモンらしいのだけど、BRのサーモンは高いし鮮度がいまひとつなのでかわりに冷凍のマサゴとクリームチーズ、あとはツナバージョンも作った)を乗せて手前からきゅっきゅと巻く。切るのは多少大変だが、少し冷蔵庫に入れて落ち着かせて、一回一回濡れ布巾で包丁をよく拭きながら切ると案外きれいに切れる。
で、これがなかなかおいしいし(BRのお寿司屋さんにはけっきょく4件ほどいったが、どこもすし飯がいまいちなのだ。ていうか、すし飯じゃないのかも。単なる白米?)、 なんだかものすごく喜ばれるのだった。3合炊いて4本作った太巻きが瞬間的になくなった時には、なんだか日本人としての役目を果たしたような、また妙なステレオタイプの強化に一役買ったような(とはいえこんなこともあろうかと巻きすは持ってきていたわたし)、いつもながらのわきわきした気分になったが、とにかくわたしはやったのだ、この学期を乗り切って、その証にカリフォルニアロールを巻いたのだ!ひゃっほう。