で、よくわからないままなのもなんなので人に聞いてみて、ほーそうかそうかと納得した表現をいくつか思い出したので書いておくと、まず "ass" という言葉の意味の広さというのに驚いた。愛しのリーダーズによれば「《卑》しり、けつ;けつの穴;女性器、性交(セックスの対象としての)女(=piece [bit] of ~);まぬけ野郎、抜け作;[one's~]自身(self)」などとやっぱり愛しいぜリーダーズ!な定義が書いてあるのだけれど、そしていま書き写しててやっぱリーダーズすげぇな、と思ったのだけど、この最後の「[one's~]自身(self)」というやつ、これがほんとによく使われるのである。kiss somebody's ass(=誰かの尻にキスをする→おべっかを使う)とかって言う表現は、文字通りの「ass=尻」なので理解しやすいのだけど、いきなり "move your ass" とかって言われても、最初はなんのことやら、ケツ振れってことですか、くらいの感じだったんだけれど、ass を selfに置き換えるとことは単純で、move yourselfすなわち 「動け、どけ、行動を開始しろ」というような意味になるらしいのだ。なるへそ。あと語源はよくわからないんだけど、"badass" は褒め言葉で、かっこいい、クールだ、というような意味になるようだ。
あとはshit。これもほんとによく使う。これもリーダーズの定義がすばらしいので一応書いておくと「《卑》くそ; [the ~s]下痢; [the ~s]うんざり、むかっぱら、かんしゃく (:give sb the ~s); くそをすること;くだらない野郎;いけすかないやつ、くそ野郎;うそっぱち、でたらめ、だぼら、いんちき、見せかけ、たわごと;ひどい扱い、無礼、侮辱;くだらんもの、げてもの、がらくた;厄介な難題、くそいまいましい事;《広く》こと、物、状況;財産、持ち物;薬(やく)《ヘロイン・コカイン・マリファナなど》」まだまだ続くのでこの辺で止めるが、そしてさらに成句として50個近くが載っているのだが、それでもまぁこれだけ美しい定義を並べてもらっても正直実際にはどの定義がどの表現にあてはまるのかって、直観的によくわからないのが実情だ。で、どんな表現が実際によく使われるかというと、たとえば "I don't give a shit" なら「どうでもいい、くそくらえ」みたいな感じで、"talk shit" は「どうでもいいことをペラペラしゃべる」、"full of shit" は「いんちき、偽善、たわごと」、あとこれもよくわからなかったんだけど "know one's shit" で「心得てる、エキスパートである」(授業評価の紙に友人が教授に関して「 "she knows her shit"って書いてもいいと思う?」と聞いてきて、なにそれ、と聞いて判明。)。
まだまだいろいろあるのだけど(あとジェスチャーもやっぱり言語なのでけっこう興味深くて、これについてもいろいろそのうち書きたいところ)、もちろんこのポストはペーパーからの逃避でいまは午前4時なのでもうやめる。基本的にはこういうスラングを外国人のたどたどしい英語でしゃべると無駄にかわいらしくなるか通じないかでバシっと決まらないので使わないようにしてるんだけど、「bullshit」だけはきれいに発音ができるようになったので内緒でたまに使ってます。あと「douche bag」も密かに練習中。リーダーズによると「膣洗浄機(の洗浄水を入れる袋の部分):《俗》ブス、いけすかない女、いやなやつ[男]、くそったれ」。もちろん最後の意味。
追記:画像がないとさみしいのでだいたいGoogleイメージ検索で探してるんだけど、今回は shit で検索したらリアルshitの写真がてんこ盛りでうんざりしました。自業自得だけどさ。